9月 0ヶ月
2004.9.20(Mon)2004.9.22(Wed) あなたが産まれるまで
平成16年9月22日
午後8時21分
あなたは大きな産声と共にこの世に生を受けた。
大きな産声をあげて・・・
1ケ月近く早い出産になったけど
元気に産まれてきてくれてありがとう。
お父さんもお母さんも
頑張ったんだよ!

一生に一度??と経験することはないであろうことを体験することになるのだ。

今日はママンの所属するバスケチームの試合の日。
応援に行きました。試合は残念ながら負けちゃったけど。
私にとってもいい気分転換にはなったかな。
試合後、私は夫と自宅へ戻り、シャワーを浴びて
布団へ横になり、インターネットをしながらゆっくりしていた。

コックリコックリ・・・・・・
うとうと・・・。としだす私。
マウスを持ちながら眠りに入る。
ZZZZZZZZ・・・・・・ZZZZ・・・

『ぷちん!!』
ツーーーーー。

何かがつたう。
私の太ももから生温いものが。

寝ていた布団一帯に広がる。
何色だろう??
緑色??っぽい・・・。

大量に出てくる。

私は
『破水だ!』と、すぐに理解できた。

とっさに夫にバスタオル!!
そう、股にバスタオルを挟み、これ以上
羊水が流れ出ないように蓋をする。

が、止まるわけもない。
後から後から流れ出てくる、この生温かい液体。
今まで、我が子を守ってくれていた羊水が後から後から流れ出てくるのだ。

まず、電話。かかりつけの産婦人科へ電話をする。
看護士さんの応対を慌てずに聞き
以前から準備していた、入院準備の荷物をかかえ
いざ!病院へ出発。

17時15分の破水から
30分ほどでついただろうか・・・。
病院へ着くも、すぐに陣痛室へ入る。

これからが長い長い陣痛との戦いがはじまるのである。
そう、予想もしない、痛みとの戦いがはじまるのだから・・・。

ナースステーションの隣の陣痛室での2泊3日の入院生活のはじまり。
内診をしてもらい、子宮口はまだ0cm。
そう!0cmだよ!!まったく、ま〜〜ったく空いてないの。
それなのに、羊水はドバ〜〜ッと出ちゃってるし。

どうなるんだろう・・・。
赤ちゃん大丈夫かな??

そればかりが心配でたまらない私。

破水したからと言って
すぐに、陣痛がくるわけでもない。
普通に歩けるし、トイレにもいけるし。
ご飯も普通に食べれるし。
お風呂に入れないくらいかな。

お腹に赤ちゃんの心音を聞くのと私の陣痛の強さをはかる
装置が付けられる。

赤ちゃんの心音も元気いっぱいで
「赤ちゃんは元気ですよ〜!心配ないですからね」
と、看護士さんからの声で安心する。

私の陣痛の間隔もま〜〜だまだな感じで
まわりの様子にも余裕が見える。
私もまだ幾分か気持ちに余裕を持てたので
夫や看護士さんと話したり穏やかに過ごしていた。

時計の針が1時間・・・2時間と過ぎるうちに
陣痛の感覚も短くなる。
その度に先生と看護士さんがやってきて
内診をするのだが。
これがまた痛いのなんのって。
言葉では表現しずらいというか・・・
するべきじゃないというか・・・
( ̄~ ̄;) ウーン
とにかく!子宮口は
破水してから6時間たっても0cmのまま。
まったく開かないままなのである。
だんだん不安になる私。

だって、破水しちゃって、本来ならば
赤ちゃんが、プカ〜プカ〜って浮いてないといけない
羊水が少なくなってるんだもん。
でもね、看護学校の先生によると・・・。
「羊水が出ても、また新しいのがその都度出来てるから安心だよ。」
そう・・・・。らしい・・・・。

(´▽`) ホッっと一安心ではあるけど
なかなか進まない私のお産に
「今日は産まれないので、帰られて結構ですよ」
と、旦那や母親への言葉。
結局、破水した日は、私のベイビーちゃんはお腹の中でした。

そして次の日。
きっと産まれる!!
期待しながらの朝を迎えた私だった。
相変わらずの陣痛の感覚と私の子宮口・・・。
何度も行われる内診。
妊娠中の内診とは全く違って
痛いのなんのって・・・。
だって、身体の奥底をグリグリやられて子宮口を測られるんだもん。
。。゛(ノ><)ノ ヒィ

「まだ1cmくらいだね〜〜〜」

と、先生の声。

ヒソヒソと看護士と話す先生。

先生が
「もし、このまま、お産が進まなければ、帝王切開になるかもしれません。
破水してますから、普通の状態ではありませんし、赤ちゃんが危なくなる
恐れもありますので、最悪の場合も想定しておいて下さい。
その前に、陣痛促進剤の薬を2回飲んでもらって様子をみます。
それでもダメなら、陣痛促進の点滴をします。
なんとか自然分娩でいけるようにしたいですので
一緒にがんばりましょう。」
との先生からのお言葉でした。

一気に私の不安はふくれ上がり
もし、帝王切開だったら・・・。
赤ちゃんが駄目だったら・・・。
涙が出るより先に
今まで大切にお腹の中ではぐくんできた赤ちゃんとの思い出や
これから一緒に過ごしていく毎日がグルグル駆け巡って
もしかして、ダメならどうなるの??
不安でたまらないこれからの時間を過ごさなければならなくなる
はじまりでした。

それから、すぐでした。
陣痛促進剤の薬が私へ渡されたのは。
その時、なんとも言えない悔しさで涙が流れそうだったけど
これから母になるんだ!!がんばらなきゃ!泣いてちゃ駄目だ!
って自分に言い聞かせた。
薬の力など借りずに出産したかったって気持ちが大きかったから
悔しくてたまらなかった・・・。

そうして、幾分かは陣痛の間隔も短くなり
だんだんとお産らしくなってきた。
また、あの、痛い痛い内診がやってきた。
先生がピッチリ手袋をして・・・。
ヘ(゜曲、゜;)ノ~ ヒィイイイイイ!!

やっと子宮口が5cm開いたらしい。
が、まだまだだ。
もう、破水してから丸1日と半分が過ぎている。

「このままお産が進まなければ、
赤ちゃんをこれ以上お腹に入れておくわけには
行かないので、帝王切開の事も頭に入れておいて下さい。」

そう、言われました。

この日はこのまま、なんとか間隔も短くなった陣痛と
広がりつつある、子宮口の進みを待ちながら
終わった・・・・。

3日目の朝が来て
看護士さんが
「いよいよ今日産まれそうだね!
頑張って!!」

そう、声を掛けてくれた。

「旦那さんにも連絡しなきゃね!
立会い出産するんだよね!」

そう話して間もなく、夫は病院へ到着。
とっても疲れた表情をして。

私は夫に
「いよいよ。今日産まれそうだって!」
そう、伝える。

陣痛が楽な時にお昼ごはんを食べ
いつ来てもいいように
分娩に備える。

お昼ごはんを食べ終えて、すぐに
内診があった。

子宮口が6cm。

「( ̄~ ̄;) ウーン
あまり開きが良くないね・・・」
と、先生の声。

それからまもなくして
陣痛促進の点滴の準備が始まった。

この頃から陣痛の痛みが激しくなってきたので
夫に腰を押してもらいなんとか陣痛を乗り切っていた。

妊娠5ケ月のころから看護学生が実習の為、私についていてくれている。

点滴の針が、私の腕へと刺さった。
その時、今まで我慢していた
私の目から大粒の涙が後から後からあふれてくる。

ごめんね・・・・。ごめんね・・・・。
自然に産んであげられなくてごめんね。

そう、心の中で叫びながら・・・。

それから間もなく、すさまじい陣痛と戦うことになるのだ。

点滴を始めて1時間もかからないくらいで
5分といわず、永遠と続く陣痛が始まった。

なんとも言えない痛みが押し寄せる。
グ〜〜〜〜〜ッと来たかと思うとギャ〜〜〜〜!!
っと叫びたくなるような腰から骨盤の痛み。

促進剤を使わなければ、ココまで辛くはなかったそうなのだが
私は促進剤と促進の点滴とを使っているため
自然陣痛と薬との陣痛とで
休みのない陣痛と1日戦わないといけなかった。

陣痛促進の点滴と薬とですさまじい陣痛に
耐えて耐えて耐えて。
陣痛促進剤って危ないって言うよね。
後からいろんなニュースみたりで知ったんだけど
陣痛促進剤の薬、点滴を使用するときは
その、危険性などを十分に説明して
使用するのが本当なんだそうです。
説明なんてまったくなかったな・・・
って、今考えれば恐ろしくなりました。

その陣痛促進剤を飲んで、
陣痛促進の点滴をして
あれだけのひどい陣痛をたえなければなかったのか?
って考えると恐ろしいです。
あとから私の出産に立ち会ってくれた
看護学校の教授がおっしゃるには
「本当はあまりつかわないほうがいい。
もっと楽に出産できたはずなのに。
かわいそうに・・・・」
って言われました。


この1日中、夫は私から離れることは出来なかった。
そう、私の陣痛が間隔なくやってくるから
ずっと腰を押さなければならなかったからだ。

陣痛の度に「押して〜〜〜〜〜!!!!」
の私の声と共に、必死に腰を押してくれる。
それも一日中。

夫と一緒に看護学校の舞ちゃん。
本当にありがとう。
夫と舞ちゃんのおかげで陣痛も乗り越えられたよ!

苦しくて苦しくて逃げたくても逃げられない痛み。
後から後から休みなく押し寄せてくる痛みを
なんとかこらえながらの時間が過ぎていく。

どのくらいの時間が経っただろう。

私が陣痛をこらえている最中に
一緒に陣痛室で頑張っていた隣の人が
お産を迎える。私よりも陣痛の経過が遅く
私の方が早いだろう!と予測されていたのに
先を越されてしまった。
経産婦さんということでお産は早いだろうということだ。

隣のベットのカーテン越しに
「う●こがしたくなるような感じがしたら言って!」
と、看護士さんの声。
う●こがしたくなる=赤ちゃんの頭が骨盤にはまった
ということらしい・・・・。

「う・・・・う●こがしたいかんじが・・・・」
と、隣の人の声。

そうして、隣のフロアーの分娩室へと歩いていくこととなる。

「がんばって!!!」
私はそう、声をかけた。

そんな中でも、容赦なく襲ってくる陣痛。
グ〜〜〜ッとくる痛みをこらえながらも
隣の人の出産を待ちわびる私がいた。

さすが隣だけあって
分娩室からの声が漏れる。
頑張っている声が聞こえる・・・・。
とても辛そうだ。
・・・・・・・・
分娩室に入って30分くらい経ったときだろうか

「おぎゃ〜〜〜〜!!おぎゃ〜〜!」
と、元気な産声を上げた。

さすが、経産婦。早かった。

私は陣痛をこらえながらも
その、瞬間を忘れない。
ベットの柵をつかみながら必死に陣痛をこらえ
涙がとまらなかったのを今でも忘れない。

そう、これから、私が体験するだろう
お産という人生で一度あるかないかの大仕事。
これから産まれてくる私の赤ちゃん。

自分と重ね合わせてしまう・・・。

うれしいのと不安とで
とうとう涙があふれ出た。

これからだ。私もがんばらなきゃ・・・。
そう、心の中でつぶやいた。

隣の人が出産したのが17時頃だった。
それから1時間たって、2時間たって
どんどんどんどんすさまじい痛みをこらえている。

私の疲れもピークだが、
腰を押し続けている夫も相当疲労がたまっているように見える。

そして18時30分、先生の内診がはじまる。
子宮口が8cm。
そろそろだ。あと何時間しないうちに
赤ちゃんに逢える。

な〜んて考える余裕もないくらいの
すさまじい陣痛は、今も、その痛みは衰えることなく
私を襲ってくる。

時計の針が19時をさす頃
やっと私は分娩室へと移ることとなる。

歩いて・・・。
自分の足で歩いて。
もうとっくに休みなどない陣痛の痛みを絶えながら
必死に、分娩台まで歩いて行った。

こうして私はなが〜〜く辛い出産までを体験することとなったのである。

きつかった・・・。
でも、赤ちゃんの顔を見たら
陣痛の痛みなんて忘れるもの。
だってこ〜んなにかわいい赤ちゃんが今、
私の腕の中で眠っているのだから。
あなたが産まれるまで2 いざ出産!
産まれる!!
「う・・・う●こがでそう〜」
そう、こんなかんじ。
私の前に出産した人が、こんなこと言ってたっけ。

う●こが出そうな感じがするのね・・・。
って、まだまだ分娩まで時間があった私は
人事の様に思っていた。

それが今じゃ、思いきり!
いっぱいいっぱい
う●こが出そうなかんじなのを
我慢している私がココにいる。

そう!
いよいよなのだ。
骨盤に赤ちゃんがジャストフィットしているのだ。

陣痛室から分娩室へ
自分の足で歩いていく。
時計の針が19時をさす頃。

・・・分娩室。
母親学級の際にまじまじ〜〜と見て以来だ。
うわ〜。ココで出産すんのね〜。って人事の様に
思っていた私が、今、ココへ来ている。
ココでまさに、1つの命を産み落とそうとしているのだ。

準備が始まる。
なにやら装置を付けられ
夫は枕元で今か今かと我が子の誕生を待ちわびている。

私はというと
この3日での陣痛との戦いでヘトヘトになっていた。
はたしていきめるのか???

あの推定3キロ近くはあるであろう
赤ちゃんを、私の小さな・・・・
出すことが出来るのか??

そ〜んなこんなしていても
すさまじい陣痛は、今もなお続いている。

『早く出してくれ〜〜〜!!』

そう心の中叫びながら

助産士さんに身をゆだね・・・。

「いきみたくなったら、う●こをするような感じでいきんで〜〜!」
そう言われる。

またう●こくん登場でした。

そりゃ〜ね、得意っちゅうたら得意やねんけど
本当に出てきてしもうたらどないすんねん!
って結構これって気になってしまってた私でした。

必死にいきむ私。
まあ、2回続けていきんで〜!って言われることが多いのだが
私は1回でいっぱいいっぱいだ。
陣痛で疲労もたまり
2回もなんてとんでもない。

「はい!いきんで〜」

『うう〜〜〜〜いい〜〜〜ぎ〜〜〜〜』
歯を食いしばりながら

「そうそう上手だよ〜!もう一度続けていきんで〜」

『う〜〜ぐ〜はあ〜〜〜〜〜』
っと2度目のいきみには失敗する私。

なかなか出てこない赤ちゃん。
それでも、幾度となく繰り返される。

「はい!今、思いきり息を吸って止めて〜!
いきんで〜〜!」
助産士さんがリードしてくれる。

『う〜〜ぐ〜〜〜ぎ〜〜〜〜〜
あああああああ〜〜〜〜』
声が漏れる。

「声を出さない!声だしちゃ駄目よ〜!」

それでも声が出てしまうのだ。
必死に産み落とそうとする私の身体と必死に出てこようとする赤ちゃん。

「ほら!頭が見えてきた。」
「もう少しだよ!がんばれ!」

頭が見えてきたのだ。
まだ生えたばかりの赤ちゃんの髪の毛が見えてきている。

私の頭上では夫が私の大粒の汗を幾度も幾度もぬぐいながら
「がんばれ!がんばれ!」
そう、声を掛けてくれる。
一緒に頑張ってきた。陣痛の時もずっとずっと腰を押してくれていた。
後ちょっとだね!もうちょっとで私達の赤ちゃんに逢えるね。

最後のふんばり!

「いきんで〜〜〜!!」

私は頑張る。しかし、あと一歩であかちゃんは
スポイドの様に戻ってしまうのだ。

結局、陣痛を耐えるのに疲れ果てた私は
分娩の時にはいきめずに
先生がお腹の上に乗ってお腹を押して
とっくんを押し出す・・・クリステレル分娩って言われる
分娩異常になる、分娩をして

「もう二度と出産なんてしたくない!」

ってその時思ってしまうほどでした。
本当は、出産って女性にとって
辛くて痛くてめちゃくちゃ疲れるけど
だからこそ、感動もあって、素敵なものなんだもの。
一生大切にしたい・・・出来事だもんね。

でも、とっくんを産んだことは大切なことです。
とっくんにも辛いきつい出産だったけど
これからいっぱい愛情をあげたいと思い出す度に思います。

それでも必死に産み落とそうとする私。
『うぐ〜〜〜〜ぎ〜〜〜』
もう何度いきんだのだろう。

と、いきなり、先生が私の上に乗ってきた。
私の目の前に先生のお尻が
ド━━━(゜ロ゜;)━━ン!!
とあるではないですか。

これがクリステレル分娩というものです。
いきむ力がなかったり赤ちゃんが出てこなかったり
するときに、医師の判断でお腹を押し
胎児を押し出す方法。

(゜ロ゜;)エェッ!?

な!?何?何事??
何が始まるかと思えば
先生が私のお腹を押し始めたのだ。

私も一緒にいきむ。

最後には声を出したらいけないといわれつつも

「うぎゃ〜〜〜〜〜〜!!」
「ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜!!」

叫びとも呼べるような
とてつもない声をあげていた。
・・・・・・らしい。

私は覚えていないのだけど。

「頭が出てきたよ〜!」
「あと少し!がんばれ〜〜!」

最後の踏ん張り。
「うう〜〜〜〜〜〜〜〜ん。」

ぬるり・・・・・。

そう「ぬるり」とした感触だろうか。
私の身体から何かが抜け落ちる。
そういう感触だった。

この9ケ月ちょっと私のお腹で自由に泳ぎまわっていた
私の分身が、この世に生を受けた瞬間だった。

「おぎゃ〜〜!おぎゃ〜〜!」

産まれたのだ。
平成16年9月22日20時21分
2418gの小さな男の子。

と、同時に私の枕元で
もう1つの泣き声が聞こえる。
夫が泣いている。
うれしさからだろうか感動からだろうか
大粒の涙を流している。

看護士さんの話によると
「頭が出てきた時から号泣だったよ!!」
とのことらしい。
よかったね!元気な私達の赤ちゃん。
みんなで頑張ったね。

赤ちゃんはすぐに
口の中へと管を通され
お腹に居た時の羊水などを吸い取られる。
そして体重を量り、洗われ、名札を付けて。

産まれ立ての赤ちゃんって
お世辞にもかわいいとは言えなかった。
頭は顔の2倍以上に伸びまくり、
油?なのかぎとぎとになって
出てくるんだもん。

Σ(=∇=ノノヒィッッー!!

そうしてやっと私のところへ赤ちゃんが。
初乳を飲ませるのだ。
初乳にはいろんな作用もあり
これから外の世界で生きていく赤ちゃんを守る
大切な薬になるのだ。

助産士さんが連れてくる。
私は分娩台に寝かされたまま
赤ちゃんにはじめての
「おっぱい」
をあげる。

なんだかくすぐったいような
そんなかんじだった。
あ〜〜私、産んだんだ〜〜。
その時初めて、母親を実感したのかもしれない。

夫はというと
片時も我が子から離れない。
へそのおが切られ
綺麗になってバスタオルにくるまれている我が子を
抱っこしながら
廊下で待つ、母親、姉、妹達に見せに行く。
これまた、話によると、おお泣きだったらしい。

よかったね!おとうさん♪
これから家族が増えるけど
一緒に頑張っていこうね。

このとき思った。
ああ〜この人の子供を産めてよかった。